”「Q&A今資本論がおもしろい」{赤本」をまとめる際の理論的背景”と称して、党国会議員団を対象に行った講義を月刊学習で読みました。赤本をまとめる際に心掛けたこととして、この2年間をかけて資本論を繰り返し読み、マルクスの知識の全くない人にも役に立つように、第一巻の「資本の生産過程」を中心に21世紀にそのことがどう活きているかという組み立てでまとめたそうです。つまりしぼりに絞ってまとめたことを認識したわけです。どういう本かということで3点述べています。第1は、資本主義社会の生成、発展、没落でとらえています。マルクスの経済学はリカードのような資本主義の側に立ち、その後の社会はないという立場と違い、人類社会の歴史的通過点としてとらえていることです。そうすると原始共同体も、奴隷制も、封建制も意義あるものになり、未来社会にも及びます。これは「壮大な人類史」にもなるわけです。方法論としては弁証法の駆使です。肯定のうちに否定を研究したわけです。よって「資本論」は資本主義否定の書籍ではありません。それでは資本主義の没落の根拠をどこに求めるか、「労働者階級が発展をとげる」ということです。成長・発展する労働者階級によって担われていく未来社会というのは何か。第一編「商品と貨幣」にまず出てくるのが「共同的生産手段で労働」「自由な人々の連合体」です。多くの個人的労働力を自覚的に一つの社会的労働力として支出する自由な人々の連合体というのは生産手段が個人のものでなく社会全体の共同のものとなっている、つまり生産手段の社会化です。そして労働の在り方が社会的になるということです。自分の自由意思で連合する。生産者が主役の結合した生産者たちということです。これは資本主義の結合された労働者ではなく、旧ソ連の官僚的先制の体制でもないということです。それは「各個人の完全で自由な発展を基本原則とします。その保証は「すべての人が十分な「自由な時間」を持てるようにすることであることを資本論で明らかにしています。第三部第七編です。人間の生活時間を二つに分け、物質的生産にあてらっれる時間、さらに全く自由に使える時間人間の力の発達そのものに使える時間としています。こうしてみると入党以来、長く学んできた労働分配論がいかに違っていたかにソ連の巨悪の果たした誤りが知れると同時に日本共産党の果たしてきた役割に新鮮な誇りを持ちます。さらに新鮮なのは「労働者に社会を変えるたたかいを呼びかけた資本論ということです。以前資本論には革命論が記されていないということもあったように記憶しています。全く違っていたのです。第一部です。労働者階級の成長・発展は何によって得られるか。社会を変えるたたかいによってこそ現実になるということです。これ以後は次回になります。













